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俺だけ見ててよ[赤羽業][18禁]

第1章 始まり


業side

俺は、中学1年に入って一目惚れした人がいた。
登校中、横断歩道でおばあさんの手を引いて笑って渡る女の人。
それは、椚ヶ丘の制服を着ていて同じなんだって思った。
そのあとにその子をずっと登校中見ていた。
すると一人の女子がその子に抱きついて仲良く歩いていった。
彼女の顔には、親切にしたときと同じで裏のない笑顔だった。
その笑顔に引かれていった。
それを登校中に渚くんに見られた。

渚「カルマくん。川神さんを見てるけどどうしたの?」

業「いや、何でもない。」

渚「あの子。親切だよね。学校でも外でも裏もなくて親切だよ。とても僕達と同じ年には思えないよ。」

俺達と同じ年とか。もっと上かと思った。
3年とか?
苗字しか知らないけど一目惚れした。
たまに廊下ですれ違うと。

貴方「おはようございます!」

必ず挨拶をしている。
朝の場合ね?
昼の時は。

貴方「ごきげんよう!」

放課後とかは。

貴方「今日もお疲れ様です!」

とかね。
廊下で女子に囲まれて話をしていることが多かった。
先輩たちに人気で嫌われる要素がなかった。
俺は、彼女を見ると目が離せなかった。
そして2年になると同じクラスになった。
そして隣の席。

業「俺、問題児。」

そう言えば嫌われるか気まずくなるかの2つだった。
それなのに川神ちゃんは。

貴方「そうなの!?そんな風に見えないよ。」

そんな風に言ってくれた。
それに笑顔に影がない。

貴方「でも優しいから。私、そういう人好きだよ。」

この一言に照れた。
好きな人にこんなことを言われた。
それから俺は、川神ちゃんと過ごすようになった。
それが幸せだった。
そして3年になる前にE組行きに確定した俺。
そんな彼女の言葉は。

貴方「でもE組は、そういう弱い人を集まるところだけど同時に強くなるために行くんでしょ?私は、いいと思うよ。強くなるために行くなんて素敵だよ。」

そう言った。
俺は、彼女なら今告白しても関係を崩さない。
そう思った。
だから。
俺は、川神ちゃんの頬を両手で包み込んでゆっくり近付けてその唇に俺の唇を重ねた。
川神ちゃんは、抵抗しなかった。
なぜか受け止めた。
離してこう言った。











業「好きだよ。」
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