幼馴染だからってやっていいことぐらい解れ【気象系】R-18
第2章 両想い *大野智
*大野智視点
幼稚園の入園式で、俺は生涯ないであろう出会いをした。
幼稚園に入る前、出会っていた相手に再会した。
無無子ちゃん。
俺の初恋の人。
隣から見える窓に映っていた彼女だ。
小さなアパートにだったからだろうか、高層マンションが
見えなかったのか、無防備に姿を映していた彼女。
親の買い物に着いて行っては彼女の家の前を通りながら
眺めていた。
「おはようございます。」
「おはようございます」
「おはよう」
「ん、ん」
丁度出くわした親子に母さんが挨拶をした。
俺は顔から火が出そうになるのを抑えながら
挨拶をする。
返事は、してくれなかったが可愛らしい声が聞こえただけでも
大きな収穫だ。