• テキストサイズ

【NARUTO】人狼といっしょ。

第6章 XXXXXXX回目のやり直し。


 「」
名前を呼ばれて振り返る。
優しく微笑む男に私はほっとして座り込む。
「また、ダメだったの…?」
しゃがみこみ私の頭をなでる男にとびつく。
よしよしと困ったようにしっかりとした固く暖かい指。
見上げるとよく頑張ったよと言う声に涙が再び溢れる。
この人はずるい、いつもいつも、私にがんばれとよく頑張ったを交互に私にくれる。
私頑張ったんだよ。
今までずっと頑張ったんだよ。
ずっとずっとここまで走ってきたんだよ。
ねぇ、何が悪かったの何がダメだったの。
どうして、だめなの。
「、僕はね女の子が生まれたらそう名前を付けようと思っていたんだ」
そうやって優しく嬉しい言葉をかけないで。
涙は止まることがない。
彼は困ったように笑いながら私を抱き寄せ優しくしっかりと抱きしめてくれた。
ずっとここに居たいと願えば貴方はだめだよとはっきりと言う。
「貴方が一緒にきて」
彼は驚いたように私の顔を見ていた。
「できないの…?なら私にできないことがあっても当然です」
そうじゃないんだよと言われると思っていた。
彼は重い腰を上げると、私を隣に座らせる。
視線の先には誰かがとぼとぼと歩いてくる姿。
その姿に、私はぎゅっと男の腕に擦り寄る。安心させるようになでる彼。
姿を現した猫背の男に私は小さく鳴く。
「あの人がどうしてここにいるの…?」
「人は誰もが平等に死ぬからだよ」
死ねない私はなんだというの。
顔に書いてあったのかもしれない。
「は愛されてるからだよ」
/ 264ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp