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【NARUTO】人狼といっしょ。

第4章 少しの歩み。


「旦那様、申し訳ございません。姫様の所に行ってきます、オビト様をお借りすることをお許し下さい」
「お前等は飯食ってろよ、帰るときも送るから」
ぎろりと睨むオビトの瞳に黙り込んでしまう。
「すぐ戻りますから」
「行くぞ、上着とってきてやるから玄関で待ってろ」
「す、すみません」
なんて声が度々聞こえ、ぱたんと戸が閉まる。
リンがボソリと「す、凄かったね」と言う言葉に座り込む。
何が原因か理解できない。
過呼吸なんて起こしてる姿見たことなかったし、大体からしてあんなふうに起こっている姿も見たこと無かった。
「ゆ、夕食…食べよっか?」
台所に立つリンの後ろ姿を見て頭が冷える。
ゆらりゆらりと白い髪の毛が揺れて鼻歌のように思えた。
あぁ、なんであんなに怒っているのか。
なんで、もっと…
元々もあるのかもしれない、あの人の場合は。
「さん、大丈夫かな」
「大丈夫だとは思うよ、オビトがついていってるのが気になるけどね」
「どうして?」
「うちの奥さんは純粋無垢だからね、生粋の天然というか、時々とんでもない事を急にして男心を揺さぶるから」
「あはは、オビト…大丈夫、よ、ね?」
「無意識なところが、一回注意すべきだった」
頭を抱えるカカシを見てクスクス笑う。
「カカシをそんなに悩ませるのはさんだけなのね」
まゆを下げて言うリン。
告白と、共にキスをされた。
浮気でいい、愛人でいいと言っていた。
そんな者に成り下がりたいのかと怒鳴った。
言ってから思い出した。
は、そんな事も解らず立場を理解したように振舞っていた。
好きだった人からの告白を聞いてそんなことばかり考えていた。
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