第2章 愛してもらいたかった。
水飲んでこれば良かったかなと思いながらとろとろ歩く、公園生活も慣れてきてもう何日目だろうなんて指折り数えていると病院につく。
ほっとして、受付をしているとぽんと肩に手を置かれる。
「、自由にしていいとはいったけど、帰ってこなくてもいいとは言ってないと思うんだけどな」
「はた、けさん…?」
驚いた、何故彼がここに?
「ですが、私はお邪魔ですから…今は不便しておりませんし、ちゃんと病院にも通っておりますよ。何か問題でもおありでしたか」
彼は眉間を寄せていた。
俯いて、受付の人にファイルをもらい待合室前に行く。
「どこで寝てるの?」
「貴方は私を監視してるわけではないのですよね?自由にしていいとおっしゃいましたよね…?」
ふと時間を見るともう少しでサクラが走ってくる頃だろうと思い、彼をちらりと見る。
不機嫌そうに睨む姿を見て視線をそらす。
「何かありましたら、お伺いしますね」
それでいいでしょう、とちらりと見ると隣に腰を下ろしていた。
どうして、立ち去ってくれないのと思い彼を見るとにっこりと微笑んでいた。
「そういう言い方、しない方がいいよ。ま、俺も好きにさせてもらうから」
腕を組んでによっかかりうたた寝をし始めるのを見てキョロキョロと辺りを見渡した。
ここには随分嗅いだことのある香りの女性がいる。
ふと、目が会った人を手招きで呼んで席を変わってもらう。
いつもは時間までまつが、時間を過ぎても来なかったのを見ると忙しいのだろう。
病室の前まで行くと、サクラを呼ぶようにお願いをする。走って私の前にきて、頭を下げながら引っ張られていく。