第12章 やっぱり。
「ひっ、っん、ふ、っ!?なぁになに、やだ」
「声ちゃんと出していいんだよ」
「なに、っ!こえ?んんぅっ!?!?」
「うん、聞かせて、可愛い俺のの声」
泣いて戸惑ってもやめられるわけが無い。
悪魔が囁く。
これであっている。
今までが間違いだったと。
「んっ、あっ、も、やめ、て」
「ちゃんと孕むまで、逃がさないよ」
「はっ、ん、や、めっあぁぁん」
「逃げられないんだから、もう、逃がさないよ」
朝日が登るまで悪魔はカカシに囁いていた。
彼だって、愛されたかった。
ただ、ひとり、に。
そんな奇跡のような夢を見ていた。