第12章 やっぱり。
ナルトのおかげか、カカシ様のおかけがか監視が解けたのは三年目。
ナルトが、自来也様との修行の旅に出てすぐだった。
寂しさで苦しくてモヤモヤとしていた。
ナルトが心配で心配でそわそわしていた。
月に何度か届く手紙を見てやっとご飯を食べれるほど、私は多分ぼんやりしていたのだろう。
夜、空き巣に入られ酷く、痛めつけられ、女人と思ったのか身体をまさぐられた、翌日から、人狼と知って売り物にと言う業者達があとを絶たなかった。
訳が分からない。
今よりいい生活をなんて言いながらジャラリと鎖や檻の音。
気がおかしくなりそうだった。
「郵便屋です~」
その言葉に私は反射的にドアを開けたのが間違いだった。
にやりと不気味に微笑む男。
しまった。
そう思った時には既に遅く、身体を拘束される。
ふと、周りを見ると、まるで何かのショーの様に呆然と見ている近所。
助けて、手を伸ばすと目をそらされる。
「助けて⋯お願いです⋯やめてください!」
また、またあんな地獄には行きたくないの、もう少し、もう少しまともな人でいたいの!
腕を振りほどこうとするが、強く捕まれる。
どうしよう、どうしても、どうしてももうあの場所には戻りたくないの。
「たすけ、て⋯くだ、さい⋯かかし、さま⋯」
項垂れる私に男はニヤニヤしながら数枚の写真を見せた。
訳が分からなくなった。
久しぶりに見たカカシ様は、優しく微笑んでいた。