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【NARUTO】人狼といっしょ。

第7章 恋をした。


旅館の中庭に二人でふらふらとお散歩に来た。は物珍しいと言わんばかりにはしゃぎ、見てください見てくださいと子供のようだった。

「」
手を引っ張り向かい合う。
そう。決めたから。君の夢を応援はできない、君に夢があるから俺にもあるから。
「はい」
静かな声。手に力が入る。
「火影になるよ。俺は⋯必ず⋯」
「…はい」
「そして、いつか子供を作ろう」
「!」
「そうだね俺もも一人っ子だから沢山欲しいね、そして火影を辞して、皆で暮らそう」
を見ると目を丸くしていた。
「夢、では、なく、て?」
「うん、目標だよ」
眉間にシワを寄せてカカシの手を引っ張り切り株に腰掛けさせる。
驚いた顔をするカカシには泣きそうな顔をしていた。
「カカシ様、それは夢ですよ。」
「違う、目標だよ」
「いいえ、違いません。そもそも、貴方様は人狼を知らなさすぎています。」
「それは否定できない、けれどの事は知っているつもりだよ」
ぎゅっとカカシの両手を掴む。苦しげな表情を見せていた。その表情に察したカカシは真っ直ぐ彼女を見据える。
「人狼は、家畜以下の存在です。私達の待遇はマダラ様によって変えていただきました。マダラ様は私達を有能な武器として生き方を位置づけて下さりました」
それがどれ程幸せなことだったか。
物乞いならまだいい、箒ではらわれる。
人狼は忍術を向けられ忍具に怯え、殴られても蹴られても殺されても見てももらえない、助けてももらえない。
ただのゴミだった。
「人狼は皆その生き方を変えられはしません。確かに私は貴方様をお慕いしています。ですが、生き方を変えようと思ったことはありません。」
「人狼と括るとはネガティブだね」
「そうではありません。武器として使われる武器として使うことで不可侵になったのですよ、互いに。同等と扱ってくれなど望むべきではありません。軽蔑されない侮蔑されない今が一番幸せなのですよ」
「それは違う。人狼は今も何処かで屈辱を味わっている。そうする事を躊躇わない忍もいる。」
「…そう、かもしれません」
「、君は卑しい生き物じゃ無いんだ、強く優しく愛情深い生き物だよ人狼はね」
優しく彼女の頬を小さくつねる。ぼろぼろと溢れる涙。
愛してるよ、言葉があふれてしまう。
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