第6章 XXXXXXX回目のやり直し。
は涙を拭って、頬を叩いていた。
「がんばりますよ、私っ」
「変わらないんだね」
母親や父親を殺したと言ったのに。
「変わりませんよ、きっとそれを命じたのはダンゾウ様でしょうし、それに…お二方とも私を探してくれましたから」
照れくさそうに微笑むを見て、心につっかえていたものがすとんと落ちた気がした。
この子には罪悪感じゃなく接していた感情がちゃんと伝わっていたんだと理解する。泣きそうになるのはこっちだ。
「カカシ様、心配なさらずとも私とサクモさんは家政婦と主の関係ですよ」
「…結構な聞き捨てならない言葉があった気がするけど…父さんは聞かないで欲しそうだし…今は聞かないでおくよ」
「紫の娘ときたらこりゃ驚いた、どうりで似ているわけだ」
パックンがそばにいくとはビクッとしてサクモの背中に隠れる。
「は、はじめまし、ましして」
「なんで動揺してるのていゆーか狼なんでしょ」
「い、いぬ、さんが、しゃべっているのが、なれなくて…申し訳ございません…」
「カカシ…すまないな…」
「なんで父さん泣いてるの!?」
朝日が昇る。
ほら、もうすぐ晴天の一日が始まる。