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【NARUTO】人狼といっしょ。

第6章 XXXXXXX回目のやり直し。


ダンゾウ様に預けられそのままそこで育った。
妻が死んで、あの事件が起きた。
は俯き頷いていた、カカシはとサクモを交互に見ていた。
「ダンゾウ様はだから僕に君をと言ったんだよ」
「…違います…」
はぐっと歯を食いしばっていた。
「ダンゾウ様はそんなひどい方ではありません。ダンゾウ様がおっしゃっていました。私がサクモさんになついていると。理由はそれ以上でもそれ以下でもありません。あの方は私を…とても…とても愛してくださっていますから、私の意思を知っていますから…だからです…」
驚くのはサクモの番だったカカシとふたり顔を合わせて目を丸くしていた。
「けして、貴方を苦しめるために私を此処に寄越したわけではありません。貴方を苦しめるぐらいなら、私は今まで、頑張ってきたのを、どう、したらいい、のですか…そんな、そんな話をされ、私、私、わかんなくなります!!!私は貴方が、私もこんな化物でも普通の女の子のように幸せになれると言うから、旦那様と居たり、嫌なこと辛いことたくさん思い出すのも恐ろしいこととかもいっぱい…なのに、今更どうしてそんな話をするんですか…私はサクモさんも大事ですし、貴方が死ぬことを望んでもいません、私は、どうしたらいいというのですか!!!」
目の前の娘は真っ直ぐに向き合い純粋に涙を流していた。
悲しんでいるというより混乱しているに近かった。
鉄壁の笑顔で全てを飲み込んできているというのは最近わかっていた。
いつもにこやかに笑顔を絶やさず嫌なことも全て受け止めていた。
飲み込むのが辛い言葉も笑顔でいつでも、絶やす事を欠かさなかった。
飲み込めなくなった悲しみと言葉にこの子はいっぱいいっぱいになっている。
涙を袖で拭う仕草を止める、と顔を上げていた。
ほら、こういう表情が紫によく似ていた。
我慢強い人だった。
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