第12章 向き合い方
お昼休みに蛍とジュースを買いに自販機に行こうとしたら
蛍は先生に呼ばれ先に行って待っててと言われた
自販機の近くまで行くと
大地さんらしき人を発見したので少し大きめの声で
「だいちさーん!」
と呼ぶと、大地さんと見知らぬ女の人が振り向いた。
マズイと本能で思った。
あの人彼女だったら失礼な事してると
あわあわしていると二人があたしに寄ってきて
「由佳もジュース買いに来たのか?」
と大地さんがニカっと笑いながら頭を撫でて聞いてきたので
「そうです。あの…お邪魔する気はなくて…すいません、大地さんの彼女さん!!」
大地さんの隣にいる女の人に頭を下げると
その人は大笑いをしながら
「澤村とはそんなんじゃないよ!寧ろ澤村に恋人を作ってあげたい派!」
「え?大地さんの彼女さんじゃないんですか?なんか色々すみません。あたしバレー部のマネージャーしています、佐々木由佳です」
「あたしは木村。どう?澤村いい奴でしょ?彼氏にしない?」
木村先輩は笑いながら進めてくるけど…
なんと答えればいいのやら検討が付かない。