第16章 【裏】私は飯田くんと致したい!/飯田天哉
それから個性を使い、飯田くんと偶然を装い校内で頻繁に会ったり、図書室で飯田くんが来るタイミングを見計らい、飯田くんのマニアックな愛読書を読んでみたりと、出来る事は何でもやった。その努力のかいあって順調に距離は縮まったが、私の待ち望んでいる関係には今一つ押しが足りないようだった。
「やっぱり私みたいな子、飯田くんには不釣り合いだよね…?」
「そんな事ねえって!委員長には勿体無い位遥香ちゃん、スゲー可愛いし!」
飯田くんに告白したあの日から、上鳴くんとも親しくなった。親身に私の話を聞いてくれる上鳴くんは本当にいい人だ。下半身事情が平均でなく、飯田くんサイズならヤってもいいと思える位。
「俺が一肌脱いでやるから、そんな不安そうな顔すんなって!可愛い顔が台無しだぜ?」
上鳴くんは自信満々に拳を握り胸を叩いて見せた。