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【WJ】短編 -2-

第15章 【裏】イケナイ子/宮侑


「ほんま、先生はどうしようもない女やな。」


 蔑むように向けられる視線が体中に突き刺さる。その瞳を向けられる度に体がゾクゾクする。


「やだ…見んといて…。」


 そう言いながらも蜜壷を刺激する指は止まらず、激しさを増すばかり。もっと見て欲しい。その瞳で蔑んで欲しい。昼休みの美術室。普段自分が立つ教壇に腰掛け、自慰行為を生徒に見られるという異様な光景。
 一生徒である、二年生の侑くんとこんな関係になったのは、数ヶ月前の事。偶然兄の部屋にあったエロ本を見てしまった事から、異様な程性に対して執着心が湧いてしまった。同じ人間なのに、人間として扱われずにいながら、恍惚の表情を浮かべる女の人を羨ましく思ってしまったのが私の性の目覚めだった。自分もこんな風にされたいと思うようになってから、快楽に溺れるようになるまであっという間だった。けど、自分で行う行為だけでは物足りず、あの本のように、誰かに蔑まれたいという気持ちは年々膨らんでいった。自室での自慰行為じゃ満足出来なくなった私は刺激を求め、人目を盗み、快楽に溺れた。


『先生、こんなとこで何してんの?』


 昼休みの美術室。自慰行為に耽る私を面白い玩具を見つけたような視線を向けた生徒。それが侑くんだった。侑くんに自慰行為を見られてから、私が望んだ関係になるのはあっという間だった。


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