第12章 【裏】検証、轟焦凍の場合/轟焦凍
「そしたらお前は俺だけを見るだろ?」
狂気めいた言葉に背筋が凍るような気がした。けど、与えられる快感に冷めた筈の体が一気に熱を宿す。内腿を撫でているだけだった筈の右手はいつの間にかショーツの上から秘部を撫で、厭らしい水音が静かな空間を反響した。
「まって、轟くん…っ!そこは、ダメっ、だから…っっ!」
轟くんの冷たい指が蜜壷へと侵入すると、イヤイヤと言っていた筈の私の口からは淫らな声が漏れ、押し退けようと足掻いていた筈の轟くんの体にしがみつく始末。
「…っ、あ、っは…っ、ふ、んんっ…っ!」
的確に私の弱い部分を執拗に責められ、抗う術は無く、ただただ、個性が解けるのを待つしか無いのがもどかしい。
「…っ!やっ!ま、待って…ふ、ん、っっ!だ、だめっ…!ん、っ…!っ…ああああっ!」
体に電気が走るような感覚。そしてそれを追うように体を襲う脱力感。…イかされた。ぐったりとした体を自分の力で支える事が出来ず、その身を轟くんに預けた。
「随分敏感だな。誰かに見られるかもって思ったら興奮したのか?」
淡々とした口調なのはいつもと変わらないけど、言ってる事は普段の轟くんからは想像出来ない台詞ばかり。
「最後までするつもりは無かったが…仕方ねえな。」
カチャカチャと音を立て、ベルトを緩める轟くん。イヤイヤ…!だからここ学校だってば!爆豪くんといい、轟くんといい、うちのツートップは何なの!?
「ま、待って…!ヤダヤダ!無理!無理だから!初めては絶対消太くんって決めてるんだから!」