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【WJ】短編 -2-

第11章 【裏】見えない優しさ/ナッシュ・ゴールド・Jr


 ナッシュは冷たい瞳で私を見つめた。安心感と羞恥心。そして、私のせいでナッシュが人を傷付けてしまった事への罪悪感。様々な感情が交差した。


「…ごめんなさい…ナッシュ。」


 盛大な溜息をつくと、ナッシュは私の体を抱き上げた。


「ナッシュ…!?」


 突然抱き上げられた事におどろき、ナッシュを見詰めると、ナッシュは自身の唇で私の唇を塞いだ。深く濃厚で、絡み合うようなキスに息苦しさを覚えた。


「…黙れ。何も喋るな。」


 鋭い瞳の奥が微かに揺れた気がした。その瞳で見つめられると、私は何も言えなくなった。


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