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【WJ】短編 -2-

第6章 【裏】幼馴染みの躾方/ナッシュ・ゴールド・Jr


 我が幼馴染み乍、隣に置いておくには随分と貧相な体付きで、あどけなさの残る顔立ち。今まで一番長く時間を共有した女であるにも関わらず、遥香に手を出さなかったのはそれが強く関係していた。遥香相手に勃つなんて事はこれから先何があっても有り得ない話だとその時までは思っていた。


「…は?」


 俺の存在に気付いてねえのか、他所のチームの奴と親しげに話す遥香を見つけ、胸の底からふつふつと湧き上がる怒り。今日の試合、俺らに手も足も出なかったサルが遥香相手に鼻の下伸ばして、ボール遊びを覚えたサル如きが…!ただの発情期のオスザルじゃねえかよ!


「サル相手にヘラヘラ笑うんじゃねえ!虫唾が走る!」


 サルから遥香を引き離せば、いつものように俺の言葉遣いを咎める遥香。それがそのサルを庇って発言しているようで余計イラついた。その怒りに任せ、遥香を倉庫にぶち込んだ。


「ちょっとナッシュ!何すんのよ!」


 この俺に口出しすんのは遥香だけ。チームメイトや親だって俺のやる事に口出しはしねえ。今まではそれを幼馴染みという事で特別に許していたが、甘やかしていたのが間違えだったらしい。口の聞き方と自分の立ち振る舞いを躾てやる必要があるな。


「お前は昔から犬みたいにキャンキャンうるせえんだよ。」


 床に体を倒した遥香の上に覆い被されば、この状況を理解出来てないのか、試合後でナッシュ汗臭いから離れてなんて言いやがる。


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