第9章 帰り道の途中で(1)
「だって…」
<だって何よ?>
「……」
<一体、何なのよ! 反抗したり黙ったり、訳わかんない!!>
そう言って1人の女子が私を突き飛ばした。
「ッ!! …何するのよっ!」
<いきなり黙ったりする貴女が悪いのよ?>
「……」
《何よ、その目はムカツクわね!!》
そう言ってもう1人の女子が私を蹴りつけた。
「きゃっ!?」
《アハハ、さっきまでの勢いはドコに行ったのかしら?》
―ドカッ―
―ドカッ―
「いやっ…やめてっ…!!」
<そんなこと言って止める奴なんて居ないわよ?(笑)>
―ドカッ―
―ドンッ―
「きゃっ…ゴホッ…ゴホッ…!!」
何とか…
何とかしなきゃ……
独りで何とかしなきゃ――