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いとし、いとし【短編集】
第9章 きっと届く【hq 日向翔陽】
「鳥みたい…」
いつも、通学路に使っている烏野商店街。
そこのあちこちのお店に張られた、うちのバレー部のポスター。
これに映っているのは、私の好きな人だ。
おバカだけど、前向きで明るい人。
クラスのムードメーカーだ。
[小さな巨人再来]
ポスターの文字に、なんだかワクワクしてしまう。
日向が見たら喜ぶんだろうな…。
ちょっと前までの烏野バレー部は、『飛べない烏』なんて呼ばれていたらしいけど、
このポスターに写る日向は、
烏と呼ぶにはあまりにも綺麗だった。
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