第31章 甘えたいのは子どもだけじゃない【刀剣 和泉守兼定】
一年以上も前の話。
その日、
遠征をお願いしていた第2部隊が帰って来た。
部隊長の五虎退が、
「帰ってきました。なでてください…」なんて、ちょっと遠慮がちに頭を下げるものだから、
私のナデナデでご褒美になるならと、玄関先にも関わらず、ぎゅうっと抱き締めて、わしゃわしゃと頭を撫でた。
はぁ…。
私の五虎が、可愛い過ぎる…。
ってか、
次は自分だ!!と言わんばかりに五虎に続いて私の前に出来た第2部隊短刀ちゃんの小さな列。
『我先に』ではなく、健気に並ぶ彼らが可愛いくて。可愛いくて。
今剣に秋田に愛染。
順番に抱き締めてわしゃわしゃと撫でた。
一通り短刀ちゃんを愛で終わり、
彼らの引率保護者であるかの様に後ろで微笑む蜻蛉切に「お疲れ様」と声をかければ、彼は武人らしく傅く。
さて、問題はもう1人。
部隊の最後尾でやけに不機嫌そうな、自称『最近流行りの格好いい刀』