第2章 非日常のような日常
「ちょ、なにを!ひゃっ!?」
アブさんは私の首筋を舐めたり吸ったりし始めた。
「んっ、お仕置きだよ。」
「ふっ、ん…いっ!?」
チクッとした、痛みを感じ、首元を見ると、
「なに、これ??」
「あれ?キスマーク知らないの?」
「いや、それは知ってるけど、なんでつけたんですか!」
キスマークは服で隠れるか隠れないくらいのギリギリのところにつけられて居る。
「最近、ナンパされる事多いんでしょ?」
「ま、まぁ…」
「だから、虫除け?的なものだよ。」
「だからって!こんなとこに付けなくても!」
「見えなきゃ意味ないじゃん。」
「他に方法があるでしょ!?」
「えー?アブさんわかんなぁーい!」
「チッ…」
「え、あ、ごめんなさい。」
これが、私の非日常のような日常。