第4章 デートですね。
「アブさん!イルカのショーが始まりますよ!早く!」
「ちょ、アリスちゃん!?元気すぎない!?」
絶賛水族館お楽しみ中です!
人がたくさんいるからか、セクハラもされないし!
そして!綺麗な魚たち!
ここは天国ですか?!
「ふふ、アリスちゃん凄く幸せそうだね。」
「はい!私、水族館好きなんですよ!」
でも、変だよな…
「ん?どうかした?」
「いや、なんで私水族館が好きなのかな?って」
「え?」
「だって、今まで来た記憶がないんですよ?」
「っ……」
「来たことないのに好きって可笑しいですよね!って、アブさん?」
アブさんは凄く悲しそうな顔だったが、すぐにいつもの笑顔に戻り、大丈夫と言った。