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的場一門の妖姫

第3章 祓い屋の会合


「捨てたりなんてしません」
「でも…っ」
「私がさせません。絶対に」
そういって的場は再びの手を引いて会場へと戻る。
狐面を付け直し、は手を引かれるがまま的場の後をついてゆく。ほんのりと赤く色づいた頬に気づかずに。


会場へと戻った的場に気付くと、各々話しを中断させ壇上へ上がる的場に注目する。
「本日はお集まり頂きありがとうございます。今回の会合では普段通りの情報交換とは別に我々的場一門から2つほどご報告が御座います。」
「は、はい」
そこで区切り、を壇上へ呼ぶ。
「まず1つ目。名は妖姫。彼女は的場一門が数年前から飼っている式です。半妖なので式符にすることは出来ませんが、私の側近として従えています」
そして、的場はの肩を抱き寄せた。
(お、おい主!?)
「そして2つ目ですが…彼女を私の婚約者にします」

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