第5章 リアカー男子は、No.1シューター!?
I・H(インターハイ)常連校の海常に勝利
誠凛は、驚きもあるが、歓喜でいっぱいだった
「負け…たんスか?」
一方、黄瀬は初めての敗北に飲み込めずにいた
「(生まれて…、初めて…、負…)」
敗北を少しずつ、理解しときた
その時、
ポロッ――――……
「あれ?あれ?」
突如、自分の頬を伝う涙
拭っても、何度も何度も、流れてくる
「黄瀬、泣いてねぇ?」
「いや、悔しいのは分かっけど…、練習試合だろ。たかが…」
"たかが"
観客には、練習の一環としての試合に過ぎなかった
だが、コートに入れば、別世界
少なくとも、黄瀬の心には、何かを感じる事が出来ただろう