第4章 弱点発見!!弱点は黒子!?
試合は、進み
点数は、48対52、68対74と以前海常リード
第3Qも、残り3分となった
「せめて黒子君がいてくれたら…」
それは、ただカントクの呟きだった
「…わかりました」
「え?」
その言葉を聴いていたのは、先程まで休んでいた人物
「おはようございます。…じゃ、行ってきます」
黒子が、試合に参戦しようとしたのだ
当然、カントクは止めに入るが、黒子は出たいと志願した
「お願いします。…それに、約束しました。火神君の影になると」
「………」
苦渋の決断だが、カントクは黒子を出す決意をした
「あ、カントク。すいません、少し時間をください」
舞花は、カントクに声をかけた
黒子の巻いていた包帯が、解れかけているらしく、もう一度結び直したいと言った
「ほら、黒君。此処、座って!」
「あ、はい。けど、白瀬さん。大丈夫ですよ」
「怪我をなめんな!それに、黒君分かってるでしょう。私がテーピングをしてる"意味"」
「まあ、それは……、はい」
「よし、出来た!行ってらっしゃい」
舞花は、ポンッと背中を叩いた
「行ってきます」
こうして、黒子は試合に参戦したのだった