第3章 練習試合・誠凛対海常
「強ぇ奴がいねーと生きがいになんねーだろが。勝てねェぐらいが、ちょうどいい」
「!!(似てる…)」
舞花は楽しそうに笑う火神の顔を見て、昔の仲間を思い出した
帝光時代、強さが全てのバスケ部で、黒子以外に、楽しくバスケをする選手がいた
それも、キセキの世代の1人
しかし、彼もまた帝光を卒業する頃には、バスケに対する思いが、冷めていった
「(同じポジションで、性格もほぼ似てたって事もあったけど……、火神君の強さって……)」
舞花は、1つの可能性を考えた
一方、火神は
「…おかげで、分かったぜ。オマエの弱点」
「!?」
そう言い、周りをキョロキョロと見渡し、
"ある人物"を捜す
その人物を見つけた火神は、首元を掴み、
黄瀬に向かって、こう言った
「黒子(コイツ)だろ!オマエの弱点!」