第13章 決勝戦、当日
勢いに乗る火神
だが、それと引き換えに、火神は苦をしいていた
「(前回から数日は経ってるとはいえ、途中青と試合してたし…)」
舞花は火神の足を心配していた
どんなに怪我が完治しても、ふとした拍子に、再発する可能性がある
怪我や病気に関しては、舞花自身がよく分かっていた
だからこそ、誰もそのようになって欲しくなかったのだ
「!?」
だが、舞花は見てしまったのだ
「カントク!火神君を今すぐ戻してください!!」
火神の僅かな足の変化と
周りに気付かれないように、苦を隠している火神の表情を