第2章 キセキの世代・黄瀬涼太
その日の部活
部員達は、練習に励んでいた
だが、その中にカントクの姿はなかった
「おい、カントクどした?練習試合、申し込みに行くとか、言ってたけど」
どうやら、他校に練習試合を申し込んでいたようだ
「さっき戻ったスよ。何か、スキップしてたし、オッケーだったみたいスね」
1年の1人がそう話すと、主将(キャプテン)の日向は、ギョッとした
日向は知っていた
カントクが、スキップしている"意味"を
そんな事を話していると、練習試合の申し込みに行っていたカントクが戻ってきた
そして、満面の笑顔で一言
「『キセキの世代』いるトコと試合…組んじゃったっ」
カントクがスキップしている事は、
何かを企んでいる事
だった