第2章 キセキの世代・黄瀬涼太
ジジジジ――――………
「…………ッ」
舞花は目を覚ました
そして、今自分が何処に居るのか、思考をまとめる
「夢、か………」
それは、あの時の……
少し前(過去)に起こった事の夢だった
「……嫌な夢見ちゃったな」
舞花は苦笑しながら、思った
「にゃー!」
不意に、猫の鳴き声が聞こえた
鳴き声がする方には、一匹の猫が
「おはよう。ご飯、食べに行こうか」
その猫は、舞花が飼っている猫だった
舞花は猫を抱き上げ、顎を撫でる
すると、気持ち良さそうに舞花に懐いていた
その猫を見て、思い出すのは、2人の"人物"
1人は、家の近くにいる幼馴染み
そして、もう1人は―――……
『舞花ー!!ご飯よー!!!』
母親に呼ばれた舞花は、
「はーい、今行く!!……それじゃあ、行こっか」
「にゃん!」
と猫と一緒に、朝ご飯を食べに向かった