第10章 3秒の勝敗と雨の電話
ガラッ…
「!」
緑間が扉を開けると、
「今日は、ジャンケン無しでもいーぜ?」
自転車で待っていた高尾がいた
「…フン。しても、こぐのは、いつも高尾だろう」
「にゃにおう!?」
心なしか、緑間の顔が柔らかくなっている
「ま、次は勝とうぜ」
「当然の事を言うな」
緑間と高尾は、何気ない話をしながら帰る
それは何時もの事だが、
昨日までと、何処か違う気持ちでいた
「じゃあ、行くか!」
誠凛も、また
「次は決勝リーグだ!!」
「「「おおう!!!」」」
再度、気合いを入れ直した
誠凛高校、I・H東京都予選トーナメント
Aブロック優勝
そして、
決勝リーグ、進出!!
《おまけ》
「5万…ええ!?高ぇ!!あの火神(バカ)、何枚食ったんだ」
本日の会計係り、伊月が支払額を見て、驚く
その額の理由は、火神が頼んだ数多くの注文が、大半を占めていたのは、言うまでもない