第2章 秘める内
「ちょっと相葉さん?
どうなさいました??」
「ンハハハッ!!
翔ちゃん、何してんの!!笑」
「いや〜…流石潤くん。
イケメンですねぇ笑」
最近の俺はおかしい。
翔くんとニノが楽屋でショートコントしてんのも。
相葉ちゃんにニノが嬉しそうに突っ込んでんのも。
松潤がニノに褒められて照れてるのも。
胸がジクジクして、チリチリと嫉妬の炎が燃え始める。
また相葉ちゃんに突っ込んでる、とか。
また翔くんとふざけてる、とか。
また松潤のこと褒めてる、とか。
前は一緒に笑えてたことも、ここんとこ心から笑えなくなってきた俺はいよいよ重症かもしれない。
やたら俺とキョリが近いのもニノなりの仲間への単なる愛情表現だってわかってる。
俺のこと大切に思ってくれてるのもわかってる。
俺にちょっかい出すのもいたずら好きなお前の性質だってわかってる。
全部全部わかってるのに、勘違いしそうになる。
いや、勘違いしたいのかもしれない。
なぁニノ。
好き。
大好き。
「んふふふ…おーのさん、ちょっとこれやってよ笑」
「…バカか!できるかっ!!」
だから俺は、この想いは封印する。
お前が二度と笑いかけてくれなくなるくらいなら。
この想いに身を焼かれながら、死ぬまで想い続けよう。