• テキストサイズ

【HQ】岩ちゃんが男前過ぎて今日も私は死にそうです

第3章 ありがとう>おめでとう


「もうすぐ来るって。皆、準備はいい?」


 まっつんから連絡を受けた及川くんは、事前に準備していたクラッカーを皆に一つずつ渡し、いつ来てもクラッカーが鳴らせるよう身を構えた。けど、何故か及川くんだけ買ってきたケーキを箱から取り出し、クラッカーの代わりにケーキを構えている。


「及川くん、まさかとは思うけど、」
「だって普通にお祝いしたってつまんなでしょ?俺だって去年皆にケーキ投げられたんだから。」


 悪い顔をして笑う及川くんはやる気満々だ。
 そんな事を話しているうちに岩ちゃんとまっつんの声が聞こえてきた。ドアが開き、一斉にクラッカーを鳴らすと、何故か及川くんが短い悲鳴をあげてその場に倒れた。


「テメェの考えてる事は見え見えなんだよ。」
「おー、及川大丈夫か?」


 岩ちゃんは涼しい顔で及川くんの顔面にケーキを投げつけたというか、ケーキを持ったまま殴りにかかったという表現の方が正しい。


「ちょっと、岩ちゃん酷いよ!」


 クリームまみれで岩ちゃんに抗議する及川くん。それを見て皆で笑った。


「てか、まっつん何裏切ってんの!?」
「いや、裏切ってないから。元々岩泉派だし。」
「いやいや!岩ちゃん派って何!?そんなの聞いた事無いんですけど!?てか、マッキーも笑い過ぎだからね!?」
「いやあ、思ってたよりもいい反応だったわ。」
「思ってたよりもって、マッキーも知ってたんだ!?酷い!俺の味方はいないワケ!?折角のイケメンが台無しだよ!」
「いつもより一割はいい男なんじゃない?…多分。ほら、クリームも滴るいい男って言うでしょ?」
「一割って割合的に少な過ぎだからね!つーか、多分って何!?てか、クリームも滴るなんて初めて聞いたよ!」


 ぷりぷりと怒る及川くん。大爆笑の花巻くん。及川くんの怒りを鎮めようと優しい言葉を掛けるまっつん。我関せずな岩ちゃん。そんな四人が面白くて笑いが止まらなかった。


/ 76ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp