第5章 お仕事【エルヴィン・スミス/微裏】
夢のようだった。
ずっと前から憧れていたエルヴィン分隊長に勢いで告白してしまい、
絶対振られると思っていた私はそのまま立ち去ろうとしたんだけど、
分隊長に腕を掴まれ
『私も好きなんだ』
と言われて……はや1週間。
にやけがとまらない。
そのときからずっと。
『…………お前気持ち悪いぞ、』
仲間からそんなこと言われるけど気にしない!!!
だって幸せなんだもん!!!!
食堂にて、食事をとっている時、入口から複数人声が聞こえたので、声の方向を見てみると、分隊長と幹部の人たちがいた。
慌ててほかの兵士達と敬礼をする。
敬礼を解いても良いよ、という合図で敬礼を解き食事に戻る。
でも、私は分隊長に視線が釘付けだった。