第4章 日常【ジャン・キルシュタイン/甘】
な、
なに…………?
何が起きたの……………?
まわりでどよめきが起きる。
身体のなかからぶわっと熱くなってきて噴火しそうだった。
『…………だから俺が貰ってやるよ』
ちょっとまって、
どういうこと………?
『っっ、だから………ミカサのことは………』
『だ、だからミカサの事は好きだとは言ってねぇだろ………綺麗だとは思うけどよ!』
『な、なんで…………』
『……………お、俺には………お前みたいなやつが合うんだよ…………それに………お前のこと好きじゃなかったら一緒になんかいるわけねぇだろ、ガキんときからずっと……………』
ドキドキが止まらない
初めてそんなこと言われた
いや、
ジャンからそんな言葉が聞けるなんて思ってもいなかった。
『っ、いつになったら俺のこと意識してくれんのかってずっと思ってた…………その、だからこんなこと言っちまった………言うつもりはなかったんだよ……くそ……』
ジャンが恥ずかしそうに頭をかいている。ほんのり顔も赤いみたいだ…………
『っばか、』
『!?お、おま、何泣いて___』
『ばかっ、あほっ、ジャンなんて大嫌いっ』
『なっ』
『き、昨日から………意識しちゃってつらかった、』
歯止めが止まらない。こんなこと言ったら私___
『私はジャンのこと意識しちゃうし、そのジャンはミカサのことが好きだし、ジャンと私は腐れ縁だし、お互い異性だと思ってないし、もう、ぐちゃぐちゃだった、だから私________
私はいつのまにかジャンの腕の中にいた
』