第4章 日常【ジャン・キルシュタイン/甘】
『んだよお前ここにいたのかよ』
『えっ』
『探したぞ』
めんどくせぇなという表情を浮かべながら近づいてくるのはジャンだった。
『なんでここに………』
『お前メシ食ってねぇだろ?食べられちまうぞって言いに来ただけだよ』
ほら、行くぞと私を待っててくれる。
ジャンって………………こんなに優しかったっけ……………
『なあ、お前昨日からなんか変だぞ?なんか変なもんでも食ったのか??』
『食べてないよ、ジャンじゃないんだから』
『おいおいそれ俺に失礼だろ』
『とにかくなんでもないの、気にしないで』
『ああ………』
なんとなくはぐらかせたかな…………
これでいいんだ。
私より高くなった肩と横に並びながら食堂へ向かうと目の前からミカサが走ってきた。
『、ジャン、エレンを見なかった?』
『…………』
ジャンの方を見てみると顔が固まっていた。そんなんだから気持ちが伝わらないんだっつーの
『エレンは見てないけど。見つけたらミカサが探してたって伝えておく?』
『…助かる。』
ミカサはそのまま私たちとすれ違い走っていった。まだ食堂に来ていないのかな……?