第10章 『Anotherstory~№1』
そんなある日、
俺の横にはいつもどおり
三輪田さんがいて
斜め前の南の席で、
なにやらみんなが集まっている…
『なに、どうしたの?』
南「あっ、
神宮寺くん聞いた?
転校生のこと」
『転校生?こんな時期に?』
南「そう!
しかもうちのクラスに」
『へぇ〜』
南「先生、
誰とは教えてくれなかったけど
結構活躍してる子だとかなんだって!」
『女なの?』
南「みたい」
『・・・ふぅん』
正直、
もううんざりしてて
女の子が増えるのは
勘弁だった…
まあ、
その娘が俺に
興味もつかどうかなんて
分からないけど…
どうでもいいっちゃ
どうでもよかった。