第11章 ヤキモチと本音
いつもの通りマンションの前で待っていると、
すぐに由佳は来た。
「蛍、おはよ!」
と笑う由佳はナチュラルにメイクして、
髪もゆるく巻いて結っている。
黒のジャケットに淡いピンク系のチェックシャツ、
白いチュールスカート、黒いヒールに淡いピンク色の靴下を履いていた。
今日は、いつもより辛めスタイルだ。
甘辛っていうんだっけ…?なんて思いながら
「おはよ。もう行くよ」
と歩き出すと、
後ろからトタトタと僕を追いかけて
僕の左側にきた由佳
ブッフェってやったことないんだよ~!
とか楽しそうに話してる。
「昼食の時間にスイーツのブッフェのお店行くから。それまでは時間つぶさないといけないよ?」
「お昼がスイーツか!!いいね!贅沢だね!その周辺になんかしらきっとあるよ!!」
「そ、じゃ、それは任せるよ」
とか話しながら電車に乗るとあっという間に目的の駅について。