第10章 素直な感情
自宅の自室で
頭の中でアレは幻だったのかもしれない。
夢見ていただけ。
と思うのに
由佳の小瓶とピンクのペンギンのペン立てを
見つめながら、
やっぱりアレは本当にあって、
それが現で…
由佳は「大地さん」となにかあったのかもしれない。
助けを求めていたのか…?
でもなら、なんでわざわざお揃いの雑貨なんて買ったのだろう?
そう思いながら、PCで日課のネットサーフィンを始めた。
なにか検索…とりあえずと
月がキレイですね から検索をかけていったら
星がキレイですね というのが引っ掛かった。
そんなのあったのか…?
と思い、
月がキレイですね 星がキレイですね 派生 で調べるとすぐに出た。
海がキレイですね=あなたに溺れてます。
雨がやみませんね=あなたともう少し一緒にいたいです。
雨音が響いていますね=あなたを愛していました。
なら…星は…?!
星がキレイですね=あなたはこの気持ちを知らないんでしょうね。
この気持ち…?
それはいい意味なのだろうか…
いい意味だとして知ってて言ったの…?
これこのままの意味なの…?
からかってるだけ?
今日のあの態度も…?
これ以上僕に、期待なんてさせたら
もう我慢なんてできないよ。