第9章 言葉の使い方
「由佳は犬っぽいからやっぱりボスらしい大地さんだとオレは思うぞ!!」
「いや、待てノヤ…ボス方式でいくなら、本当のうちの部のボスはスガさんだぞ…。犬っぽいなら本能でわかるだろ…」
「あっ!田中さん、ノヤっさん!由佳はそもそも犬じゃないから、ボスが分からないんじゃないですか?!」
………。
なんなんだろう?
このバカげた話し合いは…。
どっちが好みか?とか、
由佳が好意を抱いている人は?とかは
確かに気にはなるけど、犬っぽいからとか…
少なくとも由佳は人間だから、話し合いの方向性がおかしい…。
そんな事をしている間に由佳が広間にきた。
その時偶然、キャプテンがふくらはぎを自分で揉んでいた。
「あれ?大地さん、ふくらはぎ痛いんですか?」
「あぁ、ちょっとな。疲れが溜まってるんだろうな。」
そうキャプテンが言うと由佳が
トコトコとキャプテンの後ろに行き
キャプテンを押し倒し、キャプテンの背中にちょこんと乗った。
「えっ?!えっ!?由佳?!」