第8章 瞳が月のように光るから
思考回路がガタガタいって。
なんで由佳相手だとこうも上手くいかないのだろう。
もう《ソレ》は抑えきれない位。
認めるしかなくなってるよ。
由佳が好きだよ。
《ソレ》が溢れそうなほど。
由佳の瞳に僕以外の男が
映らなければいいのにって思うほどに。
僕は独占欲が強くて嫉妬深いみたいだよ。
由佳が僕の事を好きだと受け入れてくれたら、
僕は由佳を誰にも見られないように
閉じ込めてしまいたいくらいに。
イカれてるのかもしれないけど。
僕はいままで《ソレ》を体験したことがないし、
《ソレ》になりそうな人とも会った事がないから。
由佳が初めてだよ。
《ソレ》は家族以外の
他人
を愛するっていう感情
《愛情》