第7章 ソレの扱い方
みんな上がりビリの人(王様)はトップに上がった人(菅原さん)にデコピンをされたりしていた。
三戦目に入った時、
由佳がコトンと体全体が僕に寄りかかって来た。
えっ?
とびっくりしながら由佳を見ると
スースー寝息を立てて眠っている。
「あ~、電池切れたんだべ?」
「まったく、子供みたいなヤツだな!」
なんてキャプテンと菅原さんの言葉に皆笑いながら
「月島、運んでやってくれないか?由佳も慣れない環境で疲れてるんだろう。起こすのも可哀そうだからな。」
「…え?…なんで僕…」
「なんでって、月島に寄りかかってるから?田中より安心できるって意味だべ~?」
そう菅原さんが言うと皆がウンウンと頷いて
それはおかしい!こんな紳士いない!などと
文句を言う田中さんを放って
由佳を抱えた僕と、キャプテン、
武田先生から部屋の鍵を借りてきた菅原さん、東峰さんで、
由佳の部屋に入り、東峰さんが布団をひいて、
由佳をそこに下ろし布団をかけ
四人で鍵をかけたことを確認するためドアノブをまわした。
鍵がかかってることをその場にいた全員で確認し
僕も一年の部屋に行った。
布団に入り、あの二人は騒ぐのかなと思ったが
案外すぐに寝息を立てて静かになった。