第7章 ソレの扱い方
それを合図のようにパラパラと
三年が集まり…
一年が集まり…
二年も集まった。
ただ集まってそれぞれ話しているだけで何の意味もないのだけれど。
あっ!と由佳が言うと席を立ちどこかへいってしまった。
キャプテンと菅原さんが
「月島、山口、由佳はワンセットだな」
「だな!三人のうちの誰かに用事があれば月島探せば大体二人見つかるもんな!」
「…いや…なんで僕を探すんですか…」
「一番デカくて人ごみの中でも目立つべ!」
ケタケタと菅原さんが笑うと
「確かに!!菅原さん頭いいですね!由佳もいつも月島といるもんな!!」
日向や二年生達は納得したようにウムウムとうなずいている。
そんなに由佳は僕の隣にいるのだろうか…?
でも周りからそう思われてるならそれはとても心地がいいな…。
その話が落ち着き始めたころ
由佳が戻って来た時由佳の手にはUNOとトランプの二つを持って僕の左隣に座った。