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【ハイキュー】君じゃなきゃダメな理由【月島目線】

第1章 名前  


僕のスマホがピコンと鳴って見てみると

≪蛍('ω')ノこれであってる(*'ω'*)??≫

「隣に居るんだから口で言えばいいデショ。」
わざと呆れた顔を作って言うと
「むぅ…返事が欲しかったのに…」
なんて少しふて腐れた顔をしていた。そのコロコロとよく変わる表情が面白かった。

そうこうしている間に先生が教室に入ってきて、ホームルームが始まり、クラスメイトも僕も無難に自己紹介を終えた。
休憩時間になり山口が色々と話しかけてきたけれど適当に相槌を打ちながら、ふと彼女のほうを見ると女子たちに囲まれていた。楽しそうに笑いながら女子たちと話している。
彼女を見ていたのを山口が気づいたらしく
「佐々木さんだっけ?すごくキレイな子だよね。スタイルもいいし」
「山口うるさい」
「ごめんツッキー!」
男子のグループがその輪に入った時、彼女はフラッと席を立ち何処かへ行ってしまった。明らかに残念がる男子に女子が「下心がまるみえだからじゃな~い?」とからかって騒いでいる。
彼女は予鈴で教室に戻ってきた。なんだか嬉しそうな雰囲気を纏いながら。


放課後、部活案内を見るため山口と掲示板に向かった。
割と掲示板を見に来ている生徒も多く混雑している。ふと見ると佐々木由佳が真剣な表情で掲示板を見ていた。
「ツッキー、あれ佐々木さんじゃない?」
「見ればわかるよ」
「佐々木さん部活はいるのかな?何部だろうね!」
「僕が知るわけないデショ。」
何部に入るのかなんて気軽に聞ければいいんだけど。自分で自分の性格は分かっている。声をかけることもそれを聞けないことにも。
彼女は掲示板を見つめ終わると、スッといなくなってしまった。

その夜、彼女を思い出し通知の来ないメッセージアプリを何度も開く自分が馬鹿らしくなって早めに就寝した。
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