第7章 ソレの扱い方
家に帰り、何故かあの店主の意味ありげな説明が気になり
買ったチョーカーに
施されていた飾りを思い出しながら検索をかけた。
まず、月をモチーフにしているチャームの検索結果
意味は
女性らしさ、優しさ、純粋さ等
女性を連想させる言葉でプレゼントには最適みたいだと思い安心した。
次はそれにはめ込まれてるエメラルドを調べたら、愛の石と呼ばれるものらしい…。
それを贈るのは、愛と献身を意味すると書かれていた。
このままだとアイビーもか…?
と思いながら、アイビー 花言葉で検索をかけたら
出てくるのは大概
【永遠の愛】 【不滅】 【結婚】 【誠実】だった。
検索をかけなくても分かるけれど、
バラ 4つ
と検索すると花束の意味が検索結果に出てきた。
バラの花言葉は色によって変わるらしいが主に
【愛情】 【愛しています】
花束4本の意味は
【死ぬまで気持ちは変わらない】
花束ではないけれどアジャスターについていた、
バラの数は4つ。ほぼ同じ意味合いであの店主が作ったのだろう。
あの人これをわかっていて売りつけたのか…。
コレを渡した時点でそのまま愛の告白デショ。
しかもコレかなり重いデショ…。
それこそ断ったらストーカ化されるくらい熱烈な意味の言葉ばかり…。
それに、意外に博識な由佳に渡して、気づかれるのも嫌なので、
僕が《ソレ》を受け入れられて、由佳に渡せる関係になるまでは、
このチョーカーには眠っていてもらおう。
鍵のついている引き出しの奥にしまって。
何時か由佳が身に着けてくれるのを心待ちにしながら。