第5章 それが当たり前で
今日は、一つ決めていた事がある。
一緒に出掛ける約束をする事だ
流石にデートらしいデートはまだ早いだろうし。
嫌がられたら次が誘いづらくなるので。
由佳を自宅のマンション前まで送ると
すぐにスマホのメッセージアプリを開いた。
《明日、部活午前中だけデショ。午後、予定空けといていてくれない?》
《うん!午後だね♪わかった~!楽しみ!どこに行くの(*^^)?》
由佳は何の抵抗もなく明るい返事が返ってきた…。
これなら普通にデートの誘いでも良かったような…
でも、それはそれで恥ずかしいので、
部活に関する事が無難だろうと思いスポーツ用品店にした。
《スポーツ用品店だけど。》
恥ずかしかったのも入ってしまい、いつにもまして素っ気ない文章だった。
《了解でっす('◇')ゞ良いもの買えるといいね~♪》
由佳は暢気な返事を寄こし、時間を決めその日のメッセージは終了した。