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恩讐の花嫁 【Fate/GO 巌窟王 夢小説】

第8章 裁判




 気持ちを戦闘用のそれに切り替えていく。深く、ゆっくりと呼吸する。自分の魔術回路を意識する。魔力の巡りは正常だ。昨日使用した魔力も、回復している。問題は無い。大丈夫、これなら動ける。
「今日の目標は、『変動座標点0号 大空洞』。アヴェンジャーが、大きな反応を感知しているなら、多分それがアタリだと思う。」
 アヴェンジャーは私の言葉に、無言で頷いた。
 今まで戦ってきた敵が、それぞれどれぐらいの魔力を有していたのか? その正確なところは分からない。しかし、今まで倒してきた怨霊の類や、シャドウ・サーヴァントもどきは、決して弱い存在ではなかった。元・特異点だからといって、無尽蔵に魔力が湧き出るということは無いだろうし、そうでなくても、ここの地脈はボロボロだという話だった。ということは、敵は間違いなく魔力を消費して、あれらの存在を作ったはずだ。その魔力の出どころのほとんどは、私が連れてきたはずのサーヴァントだった、という可能性も充分に考えられる。それに、怪しい場所や、気配のした場所は、粗方調べ終えている。それならば、少なくとも、『変動座標点0号 大空洞』に何らかの手掛かりがある可能性が、非常に高い。
「……私に、力を貸して、アヴェンジャー。」
「クハ、期待に応えよう、マスター。」


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