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第3章 3



朱音side

晋助と話さなくなってから早1週間

もう周りの皆もあたしたちのことは気にならないといった様子だった

その証拠に誰も何も言ってこない

あたしの中では晋助があたしにしたことはもうどうでもよくなっていた

むしろ心配すらしていた

あの晋助が理由も無しにあんなことをするとは思えない

けど、あたしは晋助に近寄れないでいた

「おい、朱音」

ボーッとしていたら名前を呼ばれる

振り返ると、あたしの名前を呼んだのは総悟だったんだと分かった

「何ボケーっとしてるんでィ?」

『…あたしだって考えるくらいするわよ。で?どうしたの?』

「今日の放課後あいてやすか?」


一瞬

一瞬だけど、晋助がこっちを見たような気がした


『え、うん。あいてるよ?』

「じゃああけといてくだせェ。姉上の体調がいつになく良いんで、朱音に紹介させまさァ」

そう言えば学年が上がったから曖昧になってたけど、総悟のお姉さんに会わせたいって言ってたっけ




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