第21章 闇~秘密の寺(淫獣)~
美しいとは
言えぬ容姿なれど
その濡れた瞳は
形容できぬ色香を放ち
艶やかに
男を魅了していく
何処か歪な女の輪廓が
不安定な色気となって
胸の鼓動を高鳴らせた
「面白い…お前は
面白い女だ…
お前を形容する
言葉を俺は知らぬ」
「ふふっ…
そうですね
お世辞にも美人とは
言えませんものね」
そう答える
お松の妖艶な姿に
ぞわりと鳥肌がたった
「ふっ…美人とは言わぬが
俺の眼には十二分に魅惑的に映る」
「まぁ…嘘でも嬉しい
ふふっ…明智様はこの躰も
お気に召すかしら…」
思わせ振りな言葉に
立ち上がったお松を仰ぎ見る
着物の左右の裾を
摘み上げると
するすると
そのまま半身を晒す
まったりと
滑らかな肌の太腿が
光秀の前に現れる
綺麗に
悌毛された白い丘に
珊瑚色した突起が
ひくりひくりと
蠢いて見えた
「っ……これは……」
「和尚様が
快楽を得る為の身体に
作り替えて下さいました」
称えた笑みを
崩すことなく
うっとりとした眼で
驚きの表情を
張り付けた光秀を
誘うように見つめている
脚を閉じて
立っているというのに
まるで童子が
小便をする時の様に
ぴんとたちあがった
小さな突起が光秀の眼に映る
「な…んだ…陰刻…なのか?」
「はい…吸い上げて摘み
縛り上げて重りを吊し…
一月かけて大きくして頂きました」
「…なんと……これは…」
言葉を失い驚愕し
次の瞬間…言い様のない
笑いが込み上げる
「ふっ…くっ…くくっ…ふははっ」
「これは愉快…
この光秀も初めて眼にした」
込み上げてくる物を
開放する様に笑う
「お気に召されて良かった
さぁ…どうか…この哀れな躰に
明智様の御慈悲を…」
待ちきれないお松が
ふっくらとした指で
自らの異常な程に
肥大した陰刻を擦り上げる
「あっ…あぁ…あぁぁ…明智…様…っ」
その卑猥で
どうしようもなく異形な
躰を持った女が
とてつもなく
淫靡な匂いを振り撒いて
光秀を闇へと誘う
ごくりと唾を嚥下して
興奮に震える指を伸ばす
閉じた脚の間から
ぬらぬらと淫らな蜜を垂らし
必死に陰刻を
擦り上げるお松の指に
自らの指を添えてしごく
「あっ…あぁ…いいっ…」