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イケメン戦国~捕らわれた心~

第4章 隻眼の龍


今にも泣きだしそうな顔で
しがみついてくる白雪


「くっ…くくっ…ははは」


「まっ政宗ふざけすぎっ!」


「お前が可愛いすぎるのが悪い」


「っ……もぅ
またそんなこと言う…」


「さっきまで怯えた
顔だったのに今はもう
女の顔してる…俺の言葉に
反応し過ぎるんじゃないか?」


「だって…それは…」


そっと頬を撫で
顎を掬い上げる


「…それは?」


視線が絡んだ
それだけで面白いように
熱をあげてゆく白雪


「…しかた…ないよ
…政宗のこと好き…過ぎるから」


「ふっ…知ってる」


掠めるように唇を塞げば
離れがたい様な表情を浮かべる


「物足りないって顔だな」


「…いぢわる」


「ふっ…湯浴み行くか?それとも…
このまま暖めてやろうか?」


逡巡するも湯浴みへ行くと
小さな声で返事した白雪


手をとり
暗い廊下を進む……





……行灯の仄かな明かりの中
薄暗い空間に水音が響く


「もっとこっち来いよ」


「…うん」


僅かな物音にさえ反応して
そちらを振り替える白雪
笑いを噛み殺し声をかける


「魑魅魍魎が
渦巻いてるかもなぁ」


「……!」


途端に政宗の胸に
飛び込んで来る


「政宗のばかっ!」


「お前…そんなに臆病だったか?」


笑いながら髪を撫でる
湯の中て胡座をかき
その上に座らせた


「政宗は…怖くないの?」


「…俺が怖いのは…
お前を失うことだけだ」


「政宗…」


ついばむように何度も口付ける
頬に唇に耳に
首筋に鎖骨に
柔らかな膨らみに


「…んっ…はっ…んん…あっ」


甘い吐息を漏らし
闇への恐怖など
忘れたように躯をくねらせる
背中を撫で上げ深く唇を奪う


口中をなぞり舌を追う
辿々しく答える
白雪の舌を絡めとり


角度を変え深さを増して
呼吸ごと奪っていく
長い時間をかけ蕩けさせる


「んっ…あっ…ふぁっ…」


身を震わせ仰け反る白雪
蜜壷へ手を這わせると
膨らんだ花唇は ぬるりと滑り
達したことを知らせる


「ふっ…口付けだけで?」


唇を吊り上げ笑うと
白雪は無意識に
濡れた淫らな眼で政宗を誘う


ドクンと心臓が音をたてる


(くっ…なんて眼をする…)

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