第28章 forever
《智side》
風呂の準備が終わり寝室の前まで戻ると少し開いたドアの隙間から翔が見えた。
自分の身体に手を這わせながら微笑を湛え熱い吐息を吐く姿は俺を酷く興奮させた。
「翔…」
部屋の入り口に立ち声を掛けるとビクッとし目を見開いて俺を見る翔。まるでいたずらが見つかってしまった子供のようだ。
「さ、としさん…」
ベッドの上で押し倒し身体中を撫で回しながら、なんであんなことをしていたの聞くと嬉しい答えが返ってきた。
「あ、んっ…ただ…智さんに触れられてたこと、思い出したら…から、だが…熱くなって、きて…」
吸い付いていた胸の突起から離れ翔の顔を覗きこむ。
「俺のこと思い出して熱くなったの?」
恥ずかしそうに視線を伏せ頷く翔。
「だったら俺の責任だね?ちゃんと責任は取るから」
翔の腕を取り引っ張りあげ身体を起こすと今度は腰を掴み座った俺の上に跨がせた。
「えっ…あぁっ、やぁ…なん、で…いきな、り…」
ゆっくりと翔の腰を下ろしていき、既に勃ちあがっていた俺の中心を翔のナカに埋めていく。
「これはお前の責任…お前が色っぽい顔して可愛いこと言うからこんなになっちゃったんだろ?」
「ああぁっ!」
全部埋め込むと翔の背中が仰け反った。俺の目の前に晒される翔の喉元…身体を抱き寄せそっと唇で触れると身体がビクッと震えた。
「はぁん…」
「お前も責任とれよ?翔」
そう言うと閉じていた目を少しだけ開き、妖艶な笑みを浮かべ頷いた。