第3章 *鷹の爪編* 完結
一希「昔の俺と…
同じ目をしてるからさ」
きら「同じ目…?
…って事は貴方も…?」
一希「そうだよ
…君、今いくつ?」
きら「…七歳」
一希「俺が拾われた時と同じ年齢だね
…何歳の時に拾われたの?」
きら「二歳の時
…こんな世の中じゃ、拾われっ子とか捨て子とかは珍しくないけどね…」
一希「確かにね
…ねぇ?協力しない?」
きら「…は?」
一希「俺と」
きら「なっ何言って「守りたい人がいるんでしょ?」…!!?
…うん、いるよ…」
一希「俺もいるの」
きら「…ルナちゃんの事…?」
一希「ルナも大切だよ!
組の皆も大切…
…だけど、"僕を拾ってくれた人"も大切なんだ、スッゴくね…」
きら「…貴方も、探してるの?」
一希「? 何を?」
きら「…守る理由を、よ…」
一希「理由?
…守る事に、理由はいらなくない?」
きら「え…?」
一希「理由がないと、君は人を守れないの?」
一希の問いかけにきらりは首を横に振った
きら「…理由がなくても、私はあの人を守りたい…」
一希「じゃあそれでいいじゃんvV」
きら「それじゃあダメなの…!!」